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もし世界中で生きる人々の誰もがIQ200以上の天才であれば、世の中はどうなるだろうか? IQ200という知能は、アルベルト・アインシュタイン、レオナルト・ダ・ヴィンチ、アイザック・ニュートンといった史上最高の頭脳に匹敵する、あるいはそれを凌駕するほどのものだ。
海外サイトにてもしも人類がすべて天才だったら、この世はどう変化するのかがまとめられていた。これらの結論は、高い知性に付随する特性についての研究を考察して導き出したものだそうだが、極論も含まれているので、異論反論オブジェクションもあるだろうが、”もしも?”という仮の世界を参考程度に見ていこう。
10. 芸術家が増える
全人類が天才になったとしても、誰しもが科学、技術、工学、数学の世界へ飛び込むわけではない。そうした人も増えるだろうが、芸術など他の分野に関心を持つ人も大勢いるだろう。
事実、あらゆる芸術分野に天才が存在する。ごく一例を挙げれば、1970年代のロックバンド、クイーンのギタリストであるブライアン・メイは星間塵の性質に関する研究で博士号取得を目指していたが、卒業前にクイーンとして音楽の道に進むことになった人物だ。彼は2007年に天文物理学の博士号を取得している。
アメリカの俳優ノーラン・グールドはMENSAの会員である。さらにレオナルド・ダ・ヴィンチは史上最高の頭脳の一人であるが、彼は芸術家として知られている。ほかにもトマス・ピンチョン、カート・ヴォネガット、ジェイムズ・ジョイスなど、天才とみなされる作家は何人もいる。
実は高い知性と創造性との相関連を示した
研究がいくつもある。これらが正しければ、賢くなるほどに、人はそれだけ創造的になるということだ。すなわち数十億の天才が存在すれば、おそらくは芸術作品が大量に増えるということである。
9. 宝くじがなくなる
「宝くじは愚者の税金」という格言がある。その正しさを証明する証拠はないが、宝くじは知性の働きを確かめる良い手段ではある。
知的な人々は必ずしも理論的でも、合理的でもない。彼らには常に正しいわけではないことを承知しつつも直感に従う傾向があり、非合理的な選択をすることもある。
一方で、生活の様々な側面をより良く理解していることも多い。例えば、数学と確率を理解していれば、宝くじで当たる確率がどれほど
低いものか把握することができる。結果、宝くじに費やす資金を別のことに向けるだろう。
さらに全員が天才であれば、宝くじの裏をかく詐欺が増加するかもしれない。そうなれば、宝くじを運営する旨味も減ることだろう。
最後に、宝くじは増税することなく資金を集める手段として政府が利用することもある。だが全員が天才であれば、新しい経済理論や税金が考案されるのではないだろうか。
例えば、国連で開発発展の資金に充てるために考案された”
見えない寄付(invisible donation)”という方法がある。
これはフランス発の飛行機に乗った際に1ユーロ(約120円)のサービス料を課すものだ。2006年から2014年にかけておよそ2,000億円もの財源が確保された。こうした類の革新的金融・経済手法が考案されれば、政府が宝くじに頼る必要もなくなる。
8. 寿命が伸びる
誰しもが天才ならば、長生きする人が増える可能性はかなり高い。その理由の一つは、賢い人は単純に
長く生きるからだ。
最初にそれが明らかになったのは1932年のことだ。スコットランド、アバディーンで11歳の子供ほぼ全員に知能テストを実施。その65年後、76歳になっているはずの彼らを追跡調査したところ、IQ15ポイントの差が生存率を21パーセント上昇させていることが明らかとなった。
つまりIQ115(平均より15ポイント高い)の人は、平均的なIQの人に比べて76歳まで生きている確率が21パーセント高かったということだ。その後、この研究の結果は20回も再現されている。知能が高いほど長生きする理由は不明であるが、確かにそのような事実はあるのだ。
さらに天才ばかりならば、博士号を持つ人間も増えるだろう。そうなれば医学の研究も盛んになされ、最終的には医学的な革新へと繋がると考えられる。
7. ドラッグの使用が増える
直感的には知性の高い人が薬物に溺れることなどないように思える。向精神薬は人体にきわめて有害であり、決して手を出すべきものではない。だが前述したように、天才は必ずしも
論理的でも合理的でもない。
カーディフ大学で40年間行われた研究では、カーディフで1970年4月の同週に生まれた8,000人を調査した。研究では5年毎に様々な項目を調査した。その結果、5歳のときに実施したIQテストで平均を超えるスコアを残した被験者は、30歳の時点で過去1年間にドラッグを使用した確率が2倍も高いことが明らかとなった。マリファナだけでなく、コカインやエクスタシーといったドラッグを使用する者もいた。
1958年にも国立児童発達研究(National Child Development Study)という別の大規模な調査が行われている。ここでもIQ125を超える被験者は、IQ75未満の被験者よりも向精神薬を使用していることがはるかに多かった。
その理由の一つは、知能の高い人は
好奇心が旺盛であるからと考えられている。彼らは好奇心を満たすためにドラッグに手を出す。そうした人が増えれば、国家は薬物を取り締まる法律を施行するために多大なるコスがかかる。何らかの対策が必要となってくるだろう。
6. 精神疾患が蔓延する
高い知能と精神疾患との相関関係は大いに議論されているテーマだ。ニコラ・テスラ、デヴィッド・フォスター・ウォラス、ハワード・ヒューズ、エミリー・ディキンソンなど、精神疾患に悩まされた天才たちは数多くいる。そうした研究はやや曖昧であるが、知性の高い人が精神疾患にかかりやすいことを示す傾向にある。とりわけ不安症にかかる可能性が高いとされる。
グラスゴー大学で実施した研究は、IQの高さと双極性障害に
正の相関関係があることを明らかにした。8歳の時点でIQテストを受けたことのある22歳および23歳の1,881名を対象に躁病的な傾向を調査したところ、躁スコアが上位10パーセントに入る被験者は、下位10パーセントの被験者よりもIQのスコアが10ポイント高いという結果が得られた。つまりIQが高いほどに、双極性障害になる可能性が高いらしいことが示唆されている。
だが同時に天才が世界に溢れれば、脳や精神疾患の謎の解明も進み、それらはもはや問題にもならないかもしれない。
5. 犯罪が減少する
最近の研究で、犯罪を犯す男性はそうでない人よりも
知能が低いという証拠が提示されている。知能が低い者は、資源や配偶者を得るために直接的な手段に訴えると考えられている。
例えば、そうした人間はフルタイムで働くよりも盗みや不正を行い、出会い系で女性との出会いを求めるよりも暴行しようとする。さらに知能の低さゆえに、違法行為の結末をきちんと把握することもない。すなわち、誰もが天才であれば、犯罪や暴行は減り、殺人も少なくなることになる。
だがはっきりさせたいのは、賢い人間なら犯罪など犯さないということわけではない。彼らが殺人を犯すこともあるし、知能犯罪という言葉もある。
現在、知能犯罪に関する問題は込み入っている。警察はそれを理解し、捜査するノウハウを身につけねばならないだけでなく、検察も法廷で一般から選ばれた陪審員に状況を説明しなければならない。だが残念なことに、検察は高度な金融取引やネット犯罪を説明できるほどの専門家ではない。
無論、全員が天才であるということは、警察官や陪審員もまた天才であるということだ。警察と犯罪者が大天才であれば、きっと面白いバトルが展開されることだろう。そう、シャーロック・ホームズとモリアーティ教授、あるいはバットマンとジョーカーのような戦いが現実に繰り広げられるかもれない。
4. 世界の謎の多くが解明される
多額の資金やマンパワーを浪費せずに難問を解決する手段として、クラウドソーシングは非常に優れている。現在、考古学、宇宙探査、医薬といった様々な分野で
クラウドソーシングによるプロジェクトが遂行されている。中にはこれによってブレークスルーがもたらされた事例もある。
さあ、我々全員が天才であった場合はどうなるのか想像してみよう。クラウドソーシングの威力は一気に強化され、問題などものの数日、あるいは数時間で解決されてしまうことだろう。
3. 宗教の影響力が低下する
もちろん類い稀な知性を持ちながらも宗教を信仰する人は大勢いる。
だがある
研究によれば、高い知能を持つ人は宗教組織との関わりが薄くなる傾向にあるという。科学と宗教は根本的なレベルで相反するものなのかもしれない。宗教は経験的な証拠なしに信仰することを宗とする。だが科学は完全に経験的な証拠に立脚している。知能の高い人が宗教よりは科学を信じる傾向にあるという証拠に基づけば、おそらく天才だけが存在する世の中において宗教は力を弱めるだろう。
一方で、多くの科学者はまったくの無神論者ではないという議論もある。神の不存在を証明する証拠もまたないからだ。
ゆえに本当に興味深いのは、天才の集団が団結して神の
科学的証拠を発見するのか、それともその不存在を証明するのかということだ。
2. 憎しみ合うことが少なくなる
いくつかの研究からは、若いときのIQテストの結果が平均よりも低い場合、成人してから人種差別や同性愛差別を行う可能性が高まることが示されている。
もちろん賢い人が偏見や嫌悪感と無縁だというわけではないことに注意してほしい。
別の研究では、高い知能の持ち主が同性愛嫌悪や人種差別的思想を育む宗教的原理主義者に対して嫌悪感を持っていることが明らかとなっている。つまり、全体の知能が上がれば、人種差別や同性愛差別の問題は減り、彼らが嫌う人種差別主義者も少なくなるということだ。
1. 今よりも平和になる
人間全員が天才だったとしても、完全なユートピアは訪れないだろう。賢くなれば、人はそれだけ頑固で傲慢になる可能性を秘めており、それが人間同士や国家間の問題を引き起こすだろうからだ。頭がいいからといって、必ずしも親切で社交的な人間ばかりではないのだ。
天才だけの世の中でも様々な個性の持ち主がひしめいており、馬鹿げたことをする人間もたくさんいるだろう。争いや戦争だって起こり得るが、現在それを引き起こしている原因の多くはなくなるかもしれない。
争いの大きな原因として宗教が挙げられる。だが天才の世の中では宗教が弱体化することはすでに述べた通りだ。天然資源を巡る争いもある。これも才能あるエンジニアが増え、大問題の解決に取り組むマンパワーが豊富な世界ではさしたる問題ではなくなるかもしれない。
例えば、ソーラーパネルの効率が向上したり、海水から効果的かつ効率的に燃料を作る方法が発見されたりしたらどうなるだろうか? そうなれば石油を巡って争う理由はなくなる。民族浄化という悲しい現実もあるが、人種差別がなくなるであろうことは説明した。
人間が完璧ではない以上、世界は完璧にはほど遠いかもしれないが、それでも天才で溢れる惑星は今よりもずっと平和になるということだ。
☆ええ事ばっかりやないか!
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