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脳を損傷してから才能が開花した10人の天才

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 頭を打ってから頭が良くなったとか、逆にサイコパスっぽくなったとか、とにかく脳に打撃を与えることで何かが変わることはあるようだ。いったいこれはどういう作用がもたらされているのだろうか?頭を傷つけた代償として神が才能をもたらしたのだろうか?

 ここでは脳を損傷したことで才能が開花した10人のアーティストや学者たちを見ていくことにしよう。

10. デレク・アマート(音楽の才能)1_e22

 2006年、悪夢が現実となった。プールに飛び込んだデレク・アマートは底に頭を痛打。失神し、病院に搬送される。聴覚が失われ、慢性的な頭痛にも悩まされるようになった。また、記憶障害も残る。それでも、彼はこの事故が生涯最高の出来事だったと考えている。素晴らしい音楽の才能を授かったからだ。

 事故以来、デレクは目を閉じると白と黒の「音符の流れ」が見えるようになったという。それまで音楽を学んだことはなかったが、突然ピアノで複雑なメロディを奏でられるようになった。なぜそうなったのかはまったくわからないが、毎日この才能に感謝していると彼は語る。


9. ジェイソン・パジェット(数学の才能)2_e20

 2002年のある晩、家具のセールスマンだったジェイソン・パジェットは強盗に襲われ、繰り返し頭を殴られた。激しい光のようなものが見え、次の瞬間、コンクリートの上に倒れていたという。

 この事件でひどい脳震盪が残り、視界も歪んでしまった。普通に見えるのであるが、物が線と形状に分解されたかのように見えるのだ。高校を中退した彼であったから、それが数学方程式の幾何学的表現であることに気づくまでには時間がかかった。

 こうして彼は怪我から数学の才能を授かった。実験で、パジェットに等式を見せつつ脳波を検査すると、視覚の処理中枢が発火していることが確認された。その後、彼は大学に入り、自身の状態や不可思議な視覚の謎について研究を進めることにした。


8. ジョン・サーキン(絵と彫刻の才能)3_e18

 生まれて30年、ジョン・サーキンはごく普通の男性だった。妻と子がおり、職業はカイロプラクター。ゴルフが趣味で、株式にも興味があった。が、ある日死にかけた。

 1988年、ゴルフのプレイ中に脳出血に見舞われる。病院に搬送され、外科手術で脳の一部が切除された。目が覚めると、カイロプラクターは消え、芸術家がいた。

 シュルレアリスム的な夢を見るようになり、創作への衝動が生まれる。絵に専念するため仕事を辞め、絵画と彫刻に没頭。間もなくマスコミにも注目されるようになった。事故から30年が経った今でもサーキンは絵を描いている。その作品は世界中のギャラリーに展示される。


7. リー・エルセグ(数学と芸術の才能)4_e19

 2009年、リー・エルセグはコロラドの牧場で谷底に転落。頭部と脊椎を損傷し、一生車椅子生活を余儀なくされると思われた。だが予想に反して脊椎は完治。一方で頭は少々違うものになった。

 事故によって記憶喪失になってしまったのだ。自分の子供時代も母親のことも、それまでの人生についても一切覚えていなかった。しかし、その空白を埋めるかのように新しい才能が芽生えた。数学への関心が高まり、それを表現するために芸術を選んだのだ。作品を制作するとき、彼女はこう話す。数学の方程式に基づくイメージを創作しているのだ、と。


6. Z氏(分解してそれを元通りにする能力)5_e16

 こうした脳の損傷から才能を授かる現象が必ずしも幸せにつながるわけではない。80年代、ある心理学者がZ氏という患者について記している。

 Z氏は9歳のときに額を銃で撃たれた。銃弾は頭部を貫通し、部分的な麻痺に加えて、会話もできなくなった。論理的な思考すらままならなくなったが、代わりにあらゆるものを分解し、それを元に戻すという能力を授かった。さらに1度しか訪れていない通りの名前など、物事を絶対に忘れないようにもなった。だが、こうした並外れた才能にもかかわらず、障害のために一生苦労し続けたという。

5. フランコ・マグナーニ(過去の記憶を正確に描写する能力)6_e14

 1960年代、サンフランシスコ在住のフランコ・マグナーニは熱で倒れ、せん妄状態に陥った。そして、その間に夢を見た。イタリアに住んでいた子供のころの夢だ。目が覚めるとその夢を描き始めた。子供のころのありとあらゆる場面をだ。

 その絵は、10年以上前に見た景色をまるで写真のような完璧さで描き出していた。高熱で脳に損傷を受けたことで、子供時代の場面を詳細に思い出す能力が備わったのだ。彼が病気に倒れてから20年以上経って、ある写真家がマグナー二の故郷を訪れた。そこには絵画とまったく同じ景色が広まっていたという。


4. アンソニー・チコリア(作曲の才能)7_e12

 1994年、アンソニー・チコリア博士が公衆電話で電話をかけようと近寄ると、どこからともなく眩しい光を感じた。それは受話器に命中し、跳ね返った受話器が顔を直撃。その衝撃で後ろに倒れた。彼の言を借りると、体から追い出されたらしい。気がつくと自分を助けようと駆けつけた人々を上から見下ろしていたという。それから、激しく体の中に叩き戻された。

 彼は落雷に遭ったのだった。

 それから数ヶ月、日常生活を取り戻そうとするが、どこかおかしい。仕事に集中できず、記憶も途切れ途切れだ。だが、それもやがて元に戻り、日常を取り戻したかに見えた。だが、2度目の衝撃を受ける。それは抑えられない作曲の衝動だ。

 彼は夢の中で音楽を聴いたが、それを表現する方法がなかった。そこでピアノを借りて練習を始め、ますます音楽にのめり込んでいった。まるで掻いても治まらない痒みのように、暇さえあれば音楽の中で過ごした。妻が彼の許を去っても、それは止まなかった。

 神経科学者のオリバー・サックスによれば、この激変は落雷による側頭葉の発作が原因だと思われるという。とはいえ、それだけでこの現象のすべてが説明されるわけではない。


3. ヘザー・トンプソン(絵の才能)8_e11

 2011年3月、ヘザー・トンプソンは荷物を車に積んでいる際にリアハッチに頭部を強打。そのまま倒れた。医師の診断は軽度外傷性脳損傷。特に深刻な怪我とは思われなかったが、トンプソンの生活は一変した。光がやたらと眩しく、色彩も極端なまでに鮮やかに感じられるようになったのだ。きつい刺激から逃れるために、暗い寝室に閉じこもり、家族も仕事も失った。

 そんなとき、心配した隣人が絵筆を差し入れて、絵を描けばリラックスできると勧めてきた。最初は馬鹿にしていたトンプソンだが、試しにやってみると止められなくなった。アンソニー・チコリアやジョン・サーキンの例のように、彼女もまたまるで異なる人格を叩き込まれた。離婚し、街も離れた彼女であったが、画家として再出発した今の人生は以前よりずっと幸せだという。


2. オーランド・セレル(記憶力)9_e11

 オーランド・セレルが有名になったのはその後天的なサヴァン症候群のためだ。1979年、まだ少年だった彼が野球で遊んでいたとき、頭部をボールが直撃。倒れこむが、そのまま起き上がって、再びプレイを開始した。そのときは知る由もないが、彼の人生はこの瞬間に一変した。

 頭痛が起きて、数日間ズキンズキンと頭が脈打った。やがて頭痛が治ると、セレルはあらゆる物事を記憶できることに気がついた。着ていた服や天気、あるいは朝食など、日常のあらゆるものを忘れなかった。

 過去の直観像記憶に加え、セレルは未来を知る力まで授かる。まるでカレンダーアプリのように、それが数百年後の未来であっても特定の日付の曜日を瞬時に答えられるようになった。今、37歳となった彼は、脳損傷が人間の知能に果たす役割を理解しようと努める研究者に協力している。


1. ジム・キャロロ(数学力と記憶力)10_e8

 ジム・キャロロは14歳のとき、交通事故で人生が破壊された。この事故で母親は死亡。ジムも昏睡状態に陥った。脳の損傷もひどく、医師からはもって数週間だろうと思われていた。

 しかし、彼は生き残った。6週間後、昏睡から目覚めると、長いリハビリ生活が始まった。まもなく学校にも復学。そして、自分がもはや普通のティーンエイジャーではないことを悟る。

 事故以前のジムは数学にはまったく関心がなかった。だが、今や数学の問題は呼吸のように易々と解けてしまう。勉強することなしに幾何学の試験をパス。微積分に移るがこれも余裕。記憶力も飛び抜けており、1日で円周率を200桁まで暗記。毎日、数字がジムの頭の中を駆け巡った。

 39歳になった彼の頭の中にはまだ数字がいる。事故後、普通の日常を取り戻した彼は言う。数字はまるで旧友のように穏やかになった、と。

via:10 People Who Gained Genius from Brain Damage

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