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国連が発表した大胆な水上浮遊都市プロジェクト。巨大ハリケーンや気候変動にも耐えうる構造

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Youtube版もご覧くださいませm(__)m



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image credit:Bjarke Ingels Group
 水上に築かれた都市が、気候変動におびやかされた人類を救うかもしれない。
 
 これは先日、国連がラウンド・テーブル会議でさらなる検討を呼びかけたアイデアで、海面の上昇にあわせて建物も上昇する巨大浮遊都市構造プロジェクトである。



Oceanix City by Bjarke Ingels Group

 アミナ・モハメド国連事務次長は次のように述べている。

フローティングシティは、海面の上昇にあわせて建物も上昇する。こうして気候の変化に対応するのだ。

都市全体を一から作り上げれば、気候に対して中立となるように設計することもできるだろう。電力のニーズをまかなうために、豊富な風と水を使うことだってできる。
 MIT海洋エンジニアリングセンター、エクスプローラーズクラブ、オーシャニックスと提携すべくプロジェクトを進めている国連ハビタットによれば、現在5人に2人が海岸から100キロ以内に、10人に1人が海抜10メートル未満の土地で暮らしているという。

 侵食や洪水があれば、大勢の人々がが影響を受ける恐れがあるのである。

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image credit:Bjarke Ingels Group
300人が暮らせる六角形プラットフォーム
 プロジェクトの建築家であるビャルケ・インゲルス氏が描くビジョンは、それぞれ300人が暮らせる1万8000平米の六角形プラットフォームを組み合わせ、1万人が暮らすというもの。

 プラットフォーム6枚で1つの村とし、6つの村で1つの都市とする。建物は、浮島には必須となる安定性を維持するために4~7階建てとなる。

 都市で持続可能な生活を営むために、海底にオーシャンファームが作られ、水は空気から抽出することが念頭に置かれている。

 そして目標として掲げられているのは、排出ゼロの都市だ。オーシャンファームによって完全な自給自足を実現するのである。

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image credit:Bjarke Ingels Group
陸上の人々にもメリット
 ラウンド・テーブル会議では、経済学者のジョセフ・スティグリッツ教授がテクノロジーの恩恵について言及し、「廃棄物や水のリサイクルといった最重要のメリットは、フローティングシティだけでなく、陸上の生活にも応用できる」と発言している。

 フローティングシティは海岸から1.6キロほどの水面に浮かべられ、鎖で係留される。したがって、必要に応じて移動させることも可能だ。

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image credit:Bjarke Ingels Group
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image credit:Bjarke Ingels Group
 インゲルス氏は、「人の生活のあらゆる部分が搭載される」とアーチペーパーで語っている。

 たとえば、娯楽、宗教、文化といった活動のためのプラットフォームも想定されており、「たんなる水の世界ではなく、成功を重ねながら成長する人類の新しい形の生息環境」を生み出すよう構想が練られている。

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image credit:Bjarke Ingels Group
2050年、10都市中9都市が海面上昇の影響を受けると予測
 この構想が今ほど必要とされる時代もないだろう。

 国連ハビタットのマイムナー・モハメド・シャリフ事務局長は、「フローティングシティは、可能性のあるソリューションの1つ」と話し、温暖化によって強いられる都市の過密化に対する有効な手立てであるとメディアに説明する。

 またインゲルス氏によれば、2050年までに世界の大都市10ヶ所のうち9ヶ所までが海面の上昇にさらされることになるという――

「海が運命であるならば、それは私たちの未来でもあるかもしれない。」

 2018年は記録史上4番目に暑い年だった。更なる気候変動が地球に到来すると予測されてる今、大胆な変化が早急に求められているのかもしれない。


☆俺は、ここに移住したい!


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