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image credit:Jon Bodsworth
紀元前5000年頃、ナイル川下流域に発達したエジプト文明。周囲を砂漠に囲まれた古代エジプトでは、独特の文化が築き上げられた。
何千年も昔のことなのに、そこには驚くべき歴史で満ち溢れている。ピラミッド、太陽暦、エジプト数学、ヒエログリフをはじめとする文字など、様々な分野の専門家たちの力が結集され、高度な文明が築き上げられていたのである。
ここでは、エジプト文明時代に使用されていた象徴的文字や記号とその意味を見ていこう。
1. アンク
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image credit:Wikimedia Commons .
「アンク」はヒエラティック、デモティックと並んで古代エジプトで使われた3種のエジプト文字のひとつ、ヒエログリフの中で、最も知られているものだ。
「生命」あるいは「生きること」を意味する。また、アンクの力を信じる者は一度だけ生き返ることができると信じられていた。
エジプトの神々の多くがアンクを手に持っている事が多く、必ずといっていいほど壁画やファラオと共に描かれている。
2. ウラエウス(蛇形記章)
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image credit:Wikimedia Commons
コブラの形をした蛇の形をした記章はウラエウスと呼ばれる。エジプトに棲息するアスプコブラが鎌首を持ち上げた様子を様式化したもので、古代エジプトの主権、王権、神性の象徴とされていた。
蛇形記章は女神ウアジェトの象徴である。ウアジェトはエジプト神話の中でも最古の神の1つで、コブラとして描かれることが多い。エジプト第18王朝のツタンカーメン王の仮面にはこのウラエウスが象られている。
3. ホルスの目
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古代エジプトのシンボルとして有名な「ホルスの目」。この記号が入ったエンブレムには保護、王権、健康の力があると言われている。
古代エジプトでは非常に古くから、太陽と月は、ハヤブサの姿、あるいは頭部を持つ天空神ホルスの目だと考えられてきた。
天空神ホルスの二つの目はやがて区別され、左目は「女神ウアジェトの目」として月の象徴に、右目は「ラーの目」は太陽の象徴とされた。
4. ロータス(蓮の花)
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古代エジプトで生命、創造、再生の意味を持つ記号の一つが「蓮の花(ロータス)」である。蓮の花はエジプト初期王朝時代に登場した記号だが、その後の王朝でも使用されていたようだ。
5. スカラベ
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ブルックリン美術館に存在する紀元前712年から342年に作られた「羽を広げたスカラベ」image credit:Wikimedia Commons
古代エジプトでは、塊を転がして大きな球体を作る糞虫、スカラベの習性を神秘的なものと考えていた。
球体の糞は太陽に見立てられ、それを転がすスカラベの姿は、太陽の運行を象徴する神である太陽神ケプリと同一視されていたのだ。
この為、スカラベは、太陽は再生や復活の象徴となり、聖なる甲虫として崇拝された。
6. ジェドの柱
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ジェドの柱を建てる絵画。アビドスにある「オシリスの間」にある西の壁に描かれている。image credit:Wikimedia Commons</span>
ジェドの柱は古代エジプトの中で聖なる記号として描かれてきた。この柱は「安定」を意味しており、プタハ神とオシリス神に強く関連付けられてきたとされている。
オシリス神と共に描かれる時はジェドの柱の横縞には目が描かれ、杖とからざおを持っている事が多い。ちなみにジェドの柱はエジプト最古の記号の一つであり、その為オシリス神や信仰と強く結びつけられてきたそうだ。
また「ジェドの柱」はエジプトの安定を保つために、地球の四隅に建てられ、地球全体を守っているとされてきたという。
7. ウアス
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ウアスと呼ばれる長い杖を持つ「ラー・ホルアクティ」を崇拝する男性を描いた石碑image credit:Wikimedia Commons
ウアスと呼ばれる長い杖は、アンクと共に描かれることが多く、その上端に形式化された動物の頭がつき、石突が二又に分かれた長い杖として表される。
ウアスは力や支配の象徴とされており、幾つかの神々の手に持って描かれている事が多く、特にアヌビス神やセト神、ファラオと関連付けられている。
後にウアスは、セト神が象徴する混沌の力を制御するシンボルとしても用いられた。
葬儀においてはウアスは死者に幸福をもたらすとされ、副葬品とされたり墓や棺の装飾に使われたりした。
8. チェト(イシス神の結び目)
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image credit:egyptianmarketplace
チェトはエジプト神話の女神、イシスと強い関連を持っていると言われている。
アンクにも似たこの記号は両側の腕の様な部分が下を向いており、富や生命を意味している。
初期王朝時代、チェトを形どった護符が死者と共に埋葬されていたという。
死者の書の156章によると、死者のミイラには赤碧玉の入ったチェトが共に埋葬されるべきだとされている。死者の書によれば、赤碧玉の入ったチェトは死者のミイラにイシス神の加護を与え、墓荒らしをする者を遠ざける魔力があるとされていた。
9. ベンベン
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この記号はエジプト記号においてアンクの次に有名であるが、多くの人が「正式名称が分からない」と言われる記号である。
ベンベンと呼ばれる丘はアテム神が世界を創造した時、彼が立っていた丘であるとされている。
また、ベンベンを模した四角錐の石造記念物を「ベンベン石」と呼ぶ。ベンベン石の表面は鍍金されており、太陽の光に照らされると、あたかもそれ自身が光を発するかのように輝いたという。
そして何よりもベンベン石はピラミッドやオベリスクの原型とも言われている。
10. クルックとフレイル(杖とからざお)
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「杖とからざお」は王権を象徴する記号である。他の記号と同様、杖とからざおはオシリス神と強く関連しており、オシリス神が地球を統治していた初期の時代を象徴している。
エジプト王は「杖とからざお」という記号を重要な儀式などで用いている。その中でもおそらく一番有名なのがツタンカーメン王の棺桶に象られた「杖とからざお」であろう。
References:10 Ancient Egyptian Symbols You Should Know About | Ancient Code/
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