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Wi-Fi、デトックス、グルテンフリー、トライポフォビア。科学的根拠がないのに思い込みで健康被害をもたらした7つの例

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 近年、いくつもの新しい病名や症状が発表されている。人を不安にさせるそうした症状は、インターネット全盛の今、あっという間に世界中に広まる。

 その中には、科学的な検証をもってしてもそれが原因とは認めにくいものが多く含まれている。強く信じてしまうあまり、あるいは強く疑ってしまうあまり、根拠のないものがでも、体に不具合をもたらしてしまう。ノセボ効果だ。

 プラセボ効果(偽薬効果)は、効果のない薬でも信じ込むことで症状が改善される効果である。

 ノセボ効果はその逆で、体に悪影響(副作用)があると信じ込むことで、実際にその副作用がより強く出現する効果のことだ。

 ここでは科学的根拠がないのだが世間一般では信じられている、あるいはそれにより不具合が出ている7つの症状を見ていくことにしよう。

電磁波過敏症(Wi-Fiの人体への危険性)
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 電磁波過敏症を訴える人が増えている。

 こうした人たちは、Wi-Fiや携帯電話から放たれる放射線や電波によって具合が悪くなると信じている。中にはこれによって健康被害を受けたとして政府を訴えた人たちまでいる。

 フランスとスウェーデンでは、一部の人間がこの架空の症状によって利益を得た。問題は、WHOの報告書が曖昧だった為、いくつかの国が混乱し、多くの人々がその症状を認められてしまったことだ。

 その後、世界保健機関(WHO)は電磁波過敏症を検証した。だが、Wi-Fiなどの電波が特定の疾患や症状を引き起こしているという証拠は見つからなかった。

 実際、電磁波過敏症であると主張する人たちは、頭痛、気持ち悪さ、気分が優れないといった、ごく一般的な症状を訴えている。だがそれらはほとんどは何とも関連付けられるものだ。

 報告書には、電波過敏症はまさしくノセボ(反偽薬)効果の一例である可能性が高いとも記載されている。


グルテン過敏症(小麦粉の恐怖)
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 グルテンは麺類やパンなど、小麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種だ。最近、グルテンフリーの食材が流行している。証拠はないのだが、グルテンは人を病気にしたり、疲れやすくしたりするらしい。

 だが多くの人は、自分がセリアック病なのか、それとも小麦アレルギーなのかどうか調べるためにわざわざ病院を受診したりはしない。それなのにグルテン過敏症を発症したと主張しているのだ。

 最近、いくつかのニュースで、グルテン過敏症が存在することが証明されたと報じていた。しかし、それはそうしたものではない。

 研究が示したのは、小麦アレルギーかセリアック病に陽性かどうかテストしない一部の人が、グルテンを食べて何らかの症状が現れると主張しているということだ。だが、それに関連する要因は他にもいくつも存在する。

 まずノセボ効果がある。本当のことではないのに、グルテンが体に悪いと信じてしまった人は大勢いる。心理的にグルテンのせいで病気になると自分の体を説得してしまったのだ。
 
 また過敏性腸症候群の可能性も疑われている。グルテン過敏症とされる患者に対して二重盲検試験を行なったところ、グルテンは偽薬以上の信頼性のある因子ではないことが分かった。

 過敏性腸症候群の人のおなかには、小麦をはじめとするいくつもの食材の負担が大きくなりすぎることがある。そうした患者はほとんどどんなものにも過敏だが、グルテン自体はタンパク質なので犯人ではない。

 もし自分がグルテン過敏症だと思ったなら、まずはきちんと診断を受けることだ。グルテンが含まれない食材でも問題を引き起こすものはいくつもある。グルテン過敏症の真実はおそらく消化器が全体的に過敏なのだ。


デトックス(毒素排出)
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 健康関連ブログにはデトックスサプリやデットクス食品といった、毒素を排出し体を綺麗にすると称される製品が紹介されている。

 そうした製品やそれを推奨する人たちは、体内に蓄積する毒素の危険性に警鐘を鳴らし、デトックス製品を摂取することは万能薬を飲むことと同義であり、価格に見合う価値があるのだと宣伝する。

 むろん、そうした主張は正しくない。そうした主張にはいくつか大きな問題がある。まず”デトックス”の意味が正しく理解されていない。

 医療の専門家は、薬物依存症の患者を薬物から安全に離れられるレベルにするという意味でデトックスという用語を使用する。しばしば依存症患者には禁断症状で死なないよう徐々に薬物の量を減らすという治療が行われる。体の内部を綺麗にすることとはまったく関係がないのだ。

 また彼らの言う毒素も不明瞭だし、存在すらしない。真実を言えば、人体は自力で毒性のものなら何でも常時洗い流している。分かりやすい例として、肝臓がゆっくりとアルコールを体外に排出することが挙げられる。

 より重要なことは、もし本当にあなたの体が毒素を排出していないとしたら、ひどく具合が悪くなって、内臓不全のような深刻な容体に陥ってしまっているはずだということだ。デトックスサプリはあなたを救わない。

フッ化物の危険性(歯磨き粉、飲料水)
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 フッ化物は最も賛否両論ある物質の1つだろう。

 有名になったのは『博士の異常な愛情』のようなポップカルチャーによってである。その映画の主人公は核攻撃を仕掛けたかったが、その理由が共産主義者が体液をフッ化物で汚染しているというものだった。

 今でも大勢の人が似たような考え方を持っており、フッ化物はきわめて危険で、飲料水に入れるなど言語道断と思っている。

 そうした人は陰謀論や論評を引用して、フッ化物が子供の脳の成長を阻害したり、ガンの原因になったりと訴える。

 しかしそうした研究がきちんとした精査をパスできた試しはない。よく引用されるフッ化物によって神経にダメージがあるという研究は中国における実験の評論でしかない。中国にはフッ化物以外にも飲料水の水質に影響するいくつもの要因があることは周知のことだ。

 世界中で厳しい試験が行われてきたが、フッ化物が有害であるという証拠は一切ない。その最悪の影響は、長い間大量に使った場合、歯に小さな、純粋に美観のうえでの白い斑点を作り出すことだ。
 
 それでも世の中にはフッ化物の恐怖を煽り、あくまでフッ化物が有害であるという主張を弁護しようとする輩がいる。そうした中には、法外な価格で危険なフッ化物を除去するとされる浄水器を売りつける人間もいる。

うつ(その多くが誤診である可能性)
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 うつ病は確かに存在する。その証拠は山ほどあり、それはここでの論点ではないことを念頭においてほしい。

 問題はうつと診断された多くの人が、その基準にきちんと当てはまっていないことだ。またこれはアメリカのケースであることを理解してほしい。

 ジョンズ・ホプキンス大学による、うつの既往歴がある6,000人近くの人を調査した研究がある。それによると、本当に大うつ病性障害の基準に当てはまっていたのは6割未満であった。

 さらに悪いことに、アメリカにおいて抗うつ剤の使用は過去約20年で400パーセント増加しており、10代以上では10パーセントが何らかの抗うつ剤を使用している。

 うつは間違いなく存在するけれども、多くの人が問題を解決しないどころか、かえって症状を悪化させてしまう薬を与えられている(アメリカの場合)。

 うつでない人が悲しいなら、それは人生が困難であるからである可能性が高い。そうした人たちが必要としているのはカウンセラーだ。不要な薬を服用すれば、脳内の化学バランスが崩れてしまうことだってある。

 その原因となっているのがセロトニン症候群とうつの治療法である。ほとんどの抗うつ剤はセロトニンという気分をよくする脳内物質の産生を促す。うつの患者がその産生に問題を抱えているからだ。

 しかし、それが過剰だった場合、セロトニンを適切に作り出す機能を損なってしまう。あまりにも極端になると、てんかんすら引き起こす。

 そうした極端な反応は薬を過剰摂取したときだけだが、長期間にわたる抗うつ剤の服用が化学バランスにいいわけがない。
トライポフォビア
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 ネットではトライポフォビアという奇妙な症状が話題になっている。

 トライポフォビアとは穴の集合に対する恐怖とされる。無数に開いた穴は恐怖感や強い嫌悪感を引き起こす。皮膚がムズムズしてきたり、パニックに陥れたり、気分が悪くなったりもするという。しかしそれが本物の症状と信じるべき根拠はほとんどない。

 実は心理学の専門家や医師でこれを恐怖症や症状とみなす者はいない。小規模で実施された研究が少しだけあるが、実のある結論は得られていない。

 カリフォルニア大学の精神科医キャロル・マシューズによると、その恐怖感は本物ではなく、掛け声と嫌悪感と「自分も」という社会的態度(仲間内からのプレッシャー)だという。

 トライポフォビアの写真は、穴の集合でなくてもほとんど必ず誰もが嫌悪感を感じるようなものである。これが脳への掛け声となり、同時にトライポフォビアという症状があると告げられることで、気色悪さを感じる。

 マシューズはさらに、蓮などの写真はずっと見つめればほとんど全員が気持ち悪く思うだろうことも指摘する。しかしだからといってそれは日常生活に支障を及ぼすほどの恐怖感ではない。

 恐怖症の定義はあくまでも、不安障害に分類され、不快感やめまい、吐き気といった症状にさいなまれ、極端な場合にはパニック発作をきたすこともありうるものだ。


毎日入浴の習慣
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 毎日どころか、1日に何度もシャワーを浴びたりお風呂に入るという習慣は現代人に深く刷り込まれている。

 だがシャワー(お風呂)がわずかでも健康にいいことを信ずべき科学的根拠はない。むしろ、その逆である証拠を示す研究結果が報告されているのが現実だ。

 入浴は我々を病気などの問題から守ってくれる健康な皮膚細菌を殺し、デリケートな細菌のバランスを崩してしまうのだ。

 しょっちゅう入浴するという習慣は現代世界まではなかったことで、シャンプーの類もずっと最近になってのことだ。

 抜け目ない企業が自然な体臭を社会的に好ましくないものと信じ込ませるまで、ほとんどの人はそう頻繁にシャワーを浴びるべき必要性など感じていなかった。

 何も現代社会において風呂に入るなと言っているのではない。しかし本当に臭いを落とさねばならない必要を感じない限り、皮膚細菌のバランスの変化を抑えることはできる。

☆何を信じたらいいのやら!

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