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物語に登場するオオカミは凶悪な生き物として描かれがちだ。イソップ、グリム兄弟、シャルル・ペローといった童話作家は、完全なる悪役としてなんでも喰らう飢えたオオカミを登場させている。『赤ずきん』ではおばあさんにまで化けているし、腹を裂いて石まで入れられちゃうという始末
歴史を通じて、オオカミは作品中で残酷さや邪悪さのメタファーとして利用された。その結果、人々が彼らを恐怖の対象とみなすようになったのも無理はないだろう。
だがそんな悪評にだけまどわされてはいけない。
狼は圧倒的に素晴らしい生き物で、自然界では重要な役割を担っている。海外で、タイリクオオカミにまつわる22の興味深い、そして重要な事実がまとめられていたので見ていくことにしよう。
1. タイリクオオカミはイヌ科最大の仲間
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学名カニス・ルプス、すなわちタイリクオオカミはイエイヌの祖先である。成長すると、体長1.2~1.8メートル、体重79キロにまでなる。
2. 名前のわりには灰色でないこともある
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タイリクオオカミはハイイロオオカミとも呼ばれる。だが、被毛が白・茶色っぽい灰色・黒の個体も存在する。
3. かつては世界で最も分布していた大型動物であった
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タイリクオオカミは、北アメリカ・ヨーロッパ・アジア・北アフリカなど、北半球全域で見られた。
4. 人間によって生息域の大部分を失った
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人間にとって危険で、農家にとっては害獣であるとみなされた彼らは駆除の対象とされた。アメリカでは、20世紀初頭に政府が支援したプログラムによって本土の48州からほぼ姿を消した。今日のアメリカ本土に残されているかつての生息域は10パーセント程度だ。
5. 通常なら人間に危害を加えない
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実際のオオカミはかなり臆病で、人を避けようとする。人間に攻撃を加えることは非常に稀だ。事実、北アメリカで野生のオオカミに襲われたという記録はほとんどない。ただし人が先に攻撃を加えようとした場合はこれに限らない。
過去100年、アメリカ本土の48州において、野生の健康なオオカミによる死傷事故は1件たりとも確認されていない。
6. 寒い地方に住んでいると思われがちだが、北極圏のツンドラから森林・草原・山岳地帯まで生息域は広い
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いずれの生息地であっても、獲物を求めて広い範囲を移動する。オオカミは1か所に長く留まることを好まない。
7. 非常に社会的。7、8匹のパックを組んで生活している
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アルファ(最上位の個体)であるオスとメスが各パックを率い、子供や年長者など、その家族で構成される。
8. アルファは狩り・巣穴選び・なわばり作りを主導する
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パックのなわばりの大きさは、獲物の豊富さ次第である。32平方キロ程度をなわばりとするパックもあれば、獲物を求めて数百平方キロもの範囲を移動するパックもある。
9. アルファは一生添い遂げる
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パックを維持するために子供を作るのは通常アルファだけだ。アルファは1月下旬から3月にかけて交尾して、メスは63日の妊娠を経て4~6匹の子供を産む。
10. 生まれたばかりの子オオカミは目が見えず、耳も聞こえない
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体重も450グラムほどしかない。10~14日ほどで目が開き、耳も聞こえるようになる。2週間もするとよちよちと歩き始める。さらに1週間で巣穴から出て、外の世界を冒険し始める。
11. パック全員で子供の面倒を見る
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子オオカミは母親の母乳で育つ。だが生後3週間もすると徐々に肉も口にし始める。幼いオオカミは自分の力で獲物を狩ることができないため、パックの仲間が交代で狩りをし、口にした肉を吐き出しては子オオカミに与える。
12. 生後6か月からパックの中で狩りを学び始める
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子オオカミは兄弟やおもちゃ(骨や羽)と遊びながら狩りの練習をする。やがて遊びの中で身につけた技術で小さい動物を狩るようになり、それからパックに加わって大きな獲物を狙う。
13. 子オオカミが大人になると、しばしばパックを後にする
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パックを後にしたオオカミはパートナーを求めて80~800キロも移動する。一匹オオカミにならないためにも速やかに移動しなければならない。発信器をつけて調査したところ、あるオオカミは1日に37キロも移動していた。
14. 複雑なコミュニケーション
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吠え声・鼻を鳴らす・唸り声・遠吠えなど、オオカミは様々な音で意思を伝達する。また”ダンス”などのボディランゲージや臭いのマーキングを利用したコミュニケーションもある。
15. タイリクオオカミの遠吠えは個体差がある
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これによってパックの仲間(さらに専門家も)はお互いを認識することができ、非常に遠くからでもコミュニケーションを図ることが可能なのだ。遠吠えは10キロ近く離れた場所からでも聞こえる。そしてそれが仲間なのかそうでないのかもわかる。
16. 月夜に吠えない
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オオカミが活発なのは夜明けや夕方だ。
17. 常食するのはシカ・エルク・ヘラジカといった大型有蹄動物
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とは言え大型動物の狩りには危険がともなう。だから年老いた個体や若い個体、あるいは病気や怪我をした獲物を狙う。
家畜やペットを狙うケース(これが悪評の元になった)もあるが、それは野生において獲物が獲れない場合だけで、滅多に起こることではない。オオカミは1回で9kgを平らげる。
18. 食べ物の選り好みはしない
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大型有蹄動物が主食だが、ビーバーやうさぎのような小さな獲物も食べる。死んだ動物も食べる。さらに昆虫・ナッツ類・ベリー類も食べる。
19. 何も食べずに1週間以上生きられる
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20. 獲物を追う速さは時速60キロ以上
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だが短時間だけだ。狩りをしていないときのパックの移動速度は時速8kmほどだ。
21. 泳ぎも得意で、水の中まで獲物を追う
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22. 生態系のバランスを保つという重要な役割を担う
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オオカミは食物連鎖の頂点であり、ヘラジカやシカなどの個体数が増えすぎないよう抑える役割を果たしている。これはそういた動物が餌を根こそぎ食べてしまうことを防ぐため、植物やその他の動物が生きるうえで大切なことだ。またオオカミの食べ残しは腐肉食動物が生きるうえでも必要だ。
☆犬と狼と区別がつかんのだが!
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物語に登場するオオカミは凶悪な生き物として描かれがちだ。イソップ、グリム兄弟、シャルル・ペローといった童話作家は、完全なる悪役としてなんでも喰らう飢えたオオカミを登場させている。『赤ずきん』ではおばあさんにまで化けているし、腹を裂いて石まで入れられちゃうという始末
歴史を通じて、オオカミは作品中で残酷さや邪悪さのメタファーとして利用された。その結果、人々が彼らを恐怖の対象とみなすようになったのも無理はないだろう。
だがそんな悪評にだけまどわされてはいけない。
狼は圧倒的に素晴らしい生き物で、自然界では重要な役割を担っている。海外で、タイリクオオカミにまつわる22の興味深い、そして重要な事実がまとめられていたので見ていくことにしよう。
1. タイリクオオカミはイヌ科最大の仲間

学名カニス・ルプス、すなわちタイリクオオカミはイエイヌの祖先である。成長すると、体長1.2~1.8メートル、体重79キロにまでなる。
2. 名前のわりには灰色でないこともある

タイリクオオカミはハイイロオオカミとも呼ばれる。だが、被毛が白・茶色っぽい灰色・黒の個体も存在する。
3. かつては世界で最も分布していた大型動物であった

タイリクオオカミは、北アメリカ・ヨーロッパ・アジア・北アフリカなど、北半球全域で見られた。
4. 人間によって生息域の大部分を失った

人間にとって危険で、農家にとっては害獣であるとみなされた彼らは駆除の対象とされた。アメリカでは、20世紀初頭に政府が支援したプログラムによって本土の48州からほぼ姿を消した。今日のアメリカ本土に残されているかつての生息域は10パーセント程度だ。
5. 通常なら人間に危害を加えない

実際のオオカミはかなり臆病で、人を避けようとする。人間に攻撃を加えることは非常に稀だ。事実、北アメリカで野生のオオカミに襲われたという記録はほとんどない。ただし人が先に攻撃を加えようとした場合はこれに限らない。
過去100年、アメリカ本土の48州において、野生の健康なオオカミによる死傷事故は1件たりとも確認されていない。
6. 寒い地方に住んでいると思われがちだが、北極圏のツンドラから森林・草原・山岳地帯まで生息域は広い

いずれの生息地であっても、獲物を求めて広い範囲を移動する。オオカミは1か所に長く留まることを好まない。
7. 非常に社会的。7、8匹のパックを組んで生活している

アルファ(最上位の個体)であるオスとメスが各パックを率い、子供や年長者など、その家族で構成される。
8. アルファは狩り・巣穴選び・なわばり作りを主導する

パックのなわばりの大きさは、獲物の豊富さ次第である。32平方キロ程度をなわばりとするパックもあれば、獲物を求めて数百平方キロもの範囲を移動するパックもある。
9. アルファは一生添い遂げる

パックを維持するために子供を作るのは通常アルファだけだ。アルファは1月下旬から3月にかけて交尾して、メスは63日の妊娠を経て4~6匹の子供を産む。
10. 生まれたばかりの子オオカミは目が見えず、耳も聞こえない

体重も450グラムほどしかない。10~14日ほどで目が開き、耳も聞こえるようになる。2週間もするとよちよちと歩き始める。さらに1週間で巣穴から出て、外の世界を冒険し始める。
11. パック全員で子供の面倒を見る

子オオカミは母親の母乳で育つ。だが生後3週間もすると徐々に肉も口にし始める。幼いオオカミは自分の力で獲物を狩ることができないため、パックの仲間が交代で狩りをし、口にした肉を吐き出しては子オオカミに与える。
12. 生後6か月からパックの中で狩りを学び始める

子オオカミは兄弟やおもちゃ(骨や羽)と遊びながら狩りの練習をする。やがて遊びの中で身につけた技術で小さい動物を狩るようになり、それからパックに加わって大きな獲物を狙う。
13. 子オオカミが大人になると、しばしばパックを後にする

パックを後にしたオオカミはパートナーを求めて80~800キロも移動する。一匹オオカミにならないためにも速やかに移動しなければならない。発信器をつけて調査したところ、あるオオカミは1日に37キロも移動していた。
14. 複雑なコミュニケーション

吠え声・鼻を鳴らす・唸り声・遠吠えなど、オオカミは様々な音で意思を伝達する。また”ダンス”などのボディランゲージや臭いのマーキングを利用したコミュニケーションもある。
15. タイリクオオカミの遠吠えは個体差がある

これによってパックの仲間(さらに専門家も)はお互いを認識することができ、非常に遠くからでもコミュニケーションを図ることが可能なのだ。遠吠えは10キロ近く離れた場所からでも聞こえる。そしてそれが仲間なのかそうでないのかもわかる。
16. 月夜に吠えない

オオカミが活発なのは夜明けや夕方だ。
17. 常食するのはシカ・エルク・ヘラジカといった大型有蹄動物

とは言え大型動物の狩りには危険がともなう。だから年老いた個体や若い個体、あるいは病気や怪我をした獲物を狙う。
家畜やペットを狙うケース(これが悪評の元になった)もあるが、それは野生において獲物が獲れない場合だけで、滅多に起こることではない。オオカミは1回で9kgを平らげる。
18. 食べ物の選り好みはしない

大型有蹄動物が主食だが、ビーバーやうさぎのような小さな獲物も食べる。死んだ動物も食べる。さらに昆虫・ナッツ類・ベリー類も食べる。
19. 何も食べずに1週間以上生きられる

20. 獲物を追う速さは時速60キロ以上

だが短時間だけだ。狩りをしていないときのパックの移動速度は時速8kmほどだ。
21. 泳ぎも得意で、水の中まで獲物を追う

22. 生態系のバランスを保つという重要な役割を担う

オオカミは食物連鎖の頂点であり、ヘラジカやシカなどの個体数が増えすぎないよう抑える役割を果たしている。これはそういた動物が餌を根こそぎ食べてしまうことを防ぐため、植物やその他の動物が生きるうえで大切なことだ。またオオカミの食べ残しは腐肉食動物が生きるうえでも必要だ。
☆犬と狼と区別がつかんのだが!
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