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EUからも資金援助を受けているプロジェクトが、バーチャルリアリティに革命を起こすかもしれない。
超音波で皮膚感覚フィードバックを得る技術のリーディング企業である「ウルトラハプティクス社(Ultrahaptics)」は、目に見えない力を空気中に投影して、最大1メートルの距離でも人間の皮膚に感じられる超音波デバイスを開発中だ。
これは、手のスワイプなど、ジェスチャーコントロールも可能となる。
Ultrahaptics in action
同社によると、この技術は目に見えないが、感じることができるボタン、ダイヤル、スライダーを生成し、そこに合わせて目に見えるホログラム・インターフェースを投影して使用するものだという。
これによって直接触れずに操作する家庭用デバイスやホログラムATMの開発が可能になる。
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同技術はウルトラハプティクス社の最高技術責任者トム・カーター氏の博士課程プロジェクトによって誕生した。
スティーブ・クリフCEOは、「車のパーキングなどで使用されているセンサーと同じような40KHzの超音波トランスデューサーを使っています。目標受信エリアのX軸とY軸に応じて、トランスデューサーをアレンジし、高圧の音を投影させます」と説明する。
「やがては既存のデバイスや操作に変わって、どこにでも採用されるようになるでしょう。これによって安全性が強化され、例えば視覚障害者などのアクセシビリティが向上します。他にも日常生活でずっとユニークかつ没入感のある、リッチな体験を提供してくれます」
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デバイスはモーションセンサーカメラと連携して、手の位置や動作を追跡する。それらをアルゴリズムが解析して、必要な感覚と座標を判断。すると音波と振動が調節されて手に力を加え、適切なフィーリングや触覚を作り出す。
直接触れる必要がないため衛生的でもある。医療の現場では、感染症の防止にもつながるだろう。もちろん、エレベーターのボタンなど、公共スペースにおける衛生環境も向上させる。
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現在ボタンで操作されている冷暖房、娯楽、照明といった機器、あるいはパソコンのキーボードやマウスの代わりにもなるかもしれない。
クリフ氏によれば、ブランド広告は時間が勝負である。例えば、人は映画ポスターなどを平均3.8秒しか見ないが、これを非接触型センサーで今よりもインタラクティブなものにすれば、10~15秒に延長することができるという。またゲームと組み合わせれば、最大30秒も可能だそうだ。
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開発チームはAIと組み合わせることで、最先端の拡張現実や仮想現実を開発し、エンターテイメント産業をさらに盛り上げようとしている。
References:europa / ultrahaptics
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