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アメリカ・カーネギー研究所のロバート・ヘイゼン(Robert Hazen)氏の研究によると、人間の活動によって新しい鉱物が大量に作られているという。
国際鉱物学連合が正式に認定している5,200種の鉱物のうち、208種(全体の4パーセント)の新鉱物が人為的活動によって作られたものだそうだ。地球の自然の力よりも人間活動の影響が大きい地質学的時代を指して人新世(Anthropocene)というが、ヘイゼン氏の研究は私たちが今まさにその時代の真っ只中にいることを示唆している。
地球上に存在する鉱物の大部分は20億年前に誕生した。この時期は大酸化イベントという、光合成を行うバクテリアによって大気中に酸素が大量に放出された時代である。これ以降、新しく鉱物が誕生するペースは低下する。
しかし1700年頃から人間の産業活動が活発になるにつれて、新鉱物の誕生ペースが再び上昇した。そうした新種は鉱山や難破船、さらには博物館の引き出しの中にも見ることができる。どうやら人工物やテクノロジーが自然環境と反応することで、新種の鉱物が誕生しているらしい。
ここでは人間の活動によって誕生した7種の鉱物を紹介しよう。
1. アンダーソナイト(Andersonite)
――鉱山の壁で発見された放射性鉱物
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発見者であるアメリカ地質調査所のチャールズ・アルフレッド・アンダーソンの名にちなむ。最初の発見地はアリゾナ州ジェローム。
珍しいナトリウム-カルシウム炭酸ウラニル鉱物で、鉱山の壁のコーティングのような感じで存在する。水蒸気が壁の表面に付着し、鉱山の乾いた空気に晒されることで形成。ウランを含んでおり、若干の放射性がある。そのためブラックライトを当てると黄緑の蛍光色で光る。
アメリカ、イラク、オーストリア、イギリス、アルゼンチンなどで見られ、良好な標本なら55,000円の値がつくことも。
2. カルコナトロナイト(Chalconatronite)
――古代エジプトの遺物から発見
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明るい青の粉状の鉱物で、古代エジプトの青銅製の遺物から発見された腐食生成物。後に西オーストラリアやコロラドなどの乾燥地帯にある鉱山からも発見されている。
3. カルコラサイト(Calclacite)
――オーク材の引き出しの中で発見
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博物館にある古いオーク材の引き出しの中でしか形成されない。1950年代、ベルギー王立自然史博物館に設置されていたオーク材の保管棚の中で最初に発見された。
白く、長い髪の毛状の結晶で、カルシウムを豊富に含む岩石や化石標本がオーク材の酢酸と反応することで形成される白華(表面に白い粉ができること)である。
4. アブフライト(Abhurite)
――船が難破した結果
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錫が海水と接触することで形成される。難破船が錫の積荷を海に落とした場所からしか発見されていない。
一例として1885年に英コーンウォール州セントアイブス沖で難破したSSチアフル号があり、同船は大量の錫を積んでいた。1994年に残骸が回収され、錫の多くにアブフライトが確認された。ノルウェー沖のヒドラ(Hidra)に沈んでいた難破船の積荷にあった白目製の皿や、紅海の難破船からも発見されている。
5. コルネライト(Kornelit)
――銅鉱山で発見
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鉱山の環境は新種の鉱物が形成されやすい。人間が掘削を進めることで、坑内の温度と湿度が変化し、それまでになかった反応が引き起こされるからだ。
ハンガリーの地質学者コーネル・フラヴァチェクの名にちなむコルネライトは、硫化鉄の酸化によって形成されたもので、スロバキアの銅鉱山で発見された。
水に非常に溶けやすく、湿気によっても壊れてしまうので、標本が空気に触れないよう気をつけねばならない。薄いピンク色かスミレ色をしており、針状の結晶が噴霧されるかのように成長する。
6. シモンコーライト(Simonkolleite)
――溶錬場のぼた山で発見
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無色の鉱物で、ドイツ人鉱物コレクターのヴェルナー・シモンとクルト・コーレの名にちなむ。非常に小さな六角形の結晶。最初に発見されたのは、ドイツの溶錬場にあった亜鉛を含むぼた山(採掘によって発生した捨て石の集積場)である。
7. ティンヌンクライト(Tinnunculite)
――鉱山のガスと鳥の排泄物から形成
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炭素を含む鉱物。ロシアの石炭燃焼鉱山から発生した熱いガスとチョウゲンボウ(ファルコ・ティンヌンクルス)という鳥のフンが反応して形成された。ロシアでは自然に形成されたものも発見されている。
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アメリカ・カーネギー研究所のロバート・ヘイゼン(Robert Hazen)氏の研究によると、人間の活動によって新しい鉱物が大量に作られているという。
国際鉱物学連合が正式に認定している5,200種の鉱物のうち、208種(全体の4パーセント)の新鉱物が人為的活動によって作られたものだそうだ。地球の自然の力よりも人間活動の影響が大きい地質学的時代を指して人新世(Anthropocene)というが、ヘイゼン氏の研究は私たちが今まさにその時代の真っ只中にいることを示唆している。
地球上に存在する鉱物の大部分は20億年前に誕生した。この時期は大酸化イベントという、光合成を行うバクテリアによって大気中に酸素が大量に放出された時代である。これ以降、新しく鉱物が誕生するペースは低下する。
しかし1700年頃から人間の産業活動が活発になるにつれて、新鉱物の誕生ペースが再び上昇した。そうした新種は鉱山や難破船、さらには博物館の引き出しの中にも見ることができる。どうやら人工物やテクノロジーが自然環境と反応することで、新種の鉱物が誕生しているらしい。
ここでは人間の活動によって誕生した7種の鉱物を紹介しよう。
1. アンダーソナイト(Andersonite)
――鉱山の壁で発見された放射性鉱物
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発見者であるアメリカ地質調査所のチャールズ・アルフレッド・アンダーソンの名にちなむ。最初の発見地はアリゾナ州ジェローム。
珍しいナトリウム-カルシウム炭酸ウラニル鉱物で、鉱山の壁のコーティングのような感じで存在する。水蒸気が壁の表面に付着し、鉱山の乾いた空気に晒されることで形成。ウランを含んでおり、若干の放射性がある。そのためブラックライトを当てると黄緑の蛍光色で光る。
アメリカ、イラク、オーストリア、イギリス、アルゼンチンなどで見られ、良好な標本なら55,000円の値がつくことも。
2. カルコナトロナイト(Chalconatronite)
――古代エジプトの遺物から発見
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明るい青の粉状の鉱物で、古代エジプトの青銅製の遺物から発見された腐食生成物。後に西オーストラリアやコロラドなどの乾燥地帯にある鉱山からも発見されている。
3. カルコラサイト(Calclacite)
――オーク材の引き出しの中で発見
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博物館にある古いオーク材の引き出しの中でしか形成されない。1950年代、ベルギー王立自然史博物館に設置されていたオーク材の保管棚の中で最初に発見された。
白く、長い髪の毛状の結晶で、カルシウムを豊富に含む岩石や化石標本がオーク材の酢酸と反応することで形成される白華(表面に白い粉ができること)である。
4. アブフライト(Abhurite)
――船が難破した結果
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錫が海水と接触することで形成される。難破船が錫の積荷を海に落とした場所からしか発見されていない。
一例として1885年に英コーンウォール州セントアイブス沖で難破したSSチアフル号があり、同船は大量の錫を積んでいた。1994年に残骸が回収され、錫の多くにアブフライトが確認された。ノルウェー沖のヒドラ(Hidra)に沈んでいた難破船の積荷にあった白目製の皿や、紅海の難破船からも発見されている。
5. コルネライト(Kornelit)
――銅鉱山で発見
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鉱山の環境は新種の鉱物が形成されやすい。人間が掘削を進めることで、坑内の温度と湿度が変化し、それまでになかった反応が引き起こされるからだ。
ハンガリーの地質学者コーネル・フラヴァチェクの名にちなむコルネライトは、硫化鉄の酸化によって形成されたもので、スロバキアの銅鉱山で発見された。
水に非常に溶けやすく、湿気によっても壊れてしまうので、標本が空気に触れないよう気をつけねばならない。薄いピンク色かスミレ色をしており、針状の結晶が噴霧されるかのように成長する。
6. シモンコーライト(Simonkolleite)
――溶錬場のぼた山で発見
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無色の鉱物で、ドイツ人鉱物コレクターのヴェルナー・シモンとクルト・コーレの名にちなむ。非常に小さな六角形の結晶。最初に発見されたのは、ドイツの溶錬場にあった亜鉛を含むぼた山(採掘によって発生した捨て石の集積場)である。
7. ティンヌンクライト(Tinnunculite)
――鉱山のガスと鳥の排泄物から形成
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炭素を含む鉱物。ロシアの石炭燃焼鉱山から発生した熱いガスとチョウゲンボウ(ファルコ・ティンヌンクルス)という鳥のフンが反応して形成された。ロシアでは自然に形成されたものも発見されている。
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