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人智を超えたパワーが得られるかもしれない世界10の古文書

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 人類は長きに渡り人智を超えた存在に魅せられ、その力を身を手に入れようとしてきた。中にはその方法を記した人物もいる。そうした書物には高次元の精霊と交流できるという、複雑で謎めいた儀式を執り行う方法が記載されている。

 ここでは世界各地に残された10の神秘的古文書をひも解いていくことにしよう。興味を持った古文書の詳細を掘り下げて調べるのもまた一興だ。

10. ギリシア語魔術パピルス(Greek Magical Papyri)1_e74

 紀元前2世紀に記されたもので、呪文、儀式、占いの方法がずらりと並ぶ。首のない悪魔を召喚する方法、異世界の扉を開く方法、野生動物から身を守る方法など様々だが、特に興味を惹かれるのは異世界の存在を呼び出し、命じる方法だろう。中でも有名なのものがミトラ典礼書という、ミトラ神と交流する手法を記した文書だ。

 一番多い内容は未来を知る儀式の方法である。例えば、”鉄のランプ立て”、”乳香”、”汚れを知らぬ無垢な子供”を利用した方法では、深い瞑想状態に入った子供が、炎の中に瞬く未来のイメージを見るという。


9. 黒い雌鶏2_e73

18世紀フランスで書かれたタリスマンに関する研究書。タリスマンとは、魔法の言葉を刻んだ魔除けで、使用者を守ったり、力を授けたりする。著者はナポレオンの軍隊にいた匿名の人物とされており、エジプト遠征の最中に謎の魔法使いから学んだ内容を記したのだという。

 その一例としては、煙と炎の精ジンを召喚し、愛を叶える呪文や、口の堅い人物から秘密を聞き出すタリスマンなどがある。黒い雌鶏そのものを手に入れる方法もある。埋められた財宝を見つけてくれるのだという。


8. アルス・アルマデル3_e71

 『ソロモンの小さな鍵』、あるいは『レメゲトン』と呼ばれるものの第4部。17世紀に編纂された魔法書である。著者不詳。アルマデルという蝋の祭壇を作り、天使と交信する方法が記載される。

 アルマデルはそれぞれ異なる4つの領域に属する天使に対応している。文書にはその天使の名(ゲロミロス、アフィリザなど)と頼み方(正しい目的のみ頼むこと)、召喚に適した日付が記載されている。また、天使が召喚された際の身体的な特徴についても触れている。例えば、その1人は月桂樹の葉を編んだ冠をかぶった「緑と銀の服を着た小柄な女性」である。


7. ピカトリクス4_e57

 占星術についての魔法書。11世紀頃にアラビア語で書かれた400ページの大著『ガーヤト・アル=ハーキム』をラテン語に訳したものである。惑星や恒星のオカルトエネルギーを導き、力や知識を得る方法が記されている。

 その調合材料の猥雑さで悪名が高い。血液や排泄物、脳などをハシシや阿片など精神活性植物を混ぜ合わせるといった、気の弱い人にはあまり向いていない素材を使用する。例えば、死を超越する力を得られる鏡を作るには、「血液、精液、唾液、耳垢、涙、大便、尿」の有毒な煙を使用する。


6. ガルドラボーク5_e50

 16世紀にアイスランドで書かれた呪術書。数名の魔術師によって47種の呪文が編纂された。当時のアイスランドで実践されていた魔術と同じく、魔力が宿るとされるルーン文字を多用し、これを体に書いたり、物に刻み込んだりする。屈強な男の気を引き、取り入りる魔術、敵を恐慌に陥れる魔術、人を眠らせる魔術などが記載されている。

 その多くは魔除けといった使用者の保護を目的としたものや、倦怠感、不妊、頭痛、不眠といった病気を癒すことを目的とする。

 だが少々変わり種もある。46番目の”おならルーン”は、敵に対して「はななだ大きなる屁をもって汝の腹を苦しめん…汝の腑ははち切れ、昼も夜も汝が屁の止まらざらんことを」願う。食べ物を狙う者を病気にして食べれなくさせたり、他人の動物を殺すといったもの、あるいは泥棒を捕らえ、裁判で満足いく結果を得る呪術もある。


5. デ・マギア・ウェテルム6_e39

 16世紀編纂。著者不明。『アルバテル(入門書)』とも呼ばれる、スピリチュアルな助言や格言の総合ハンドブック。キリスト教徒として、神を敬うこと、生産性、前向きな考え方、魔術を人のために使うことを説く。

 奇跡のような治療を行うベトールや戦争の名誉を司るファレグなど、オリンピアの天使を召喚するための一連の儀式が紹介されている。しかし、それができる者は母親の腹の中にいるころから決められているという。

 また、こうした天使以外にも、異世界に存在する、ピグミー、ニンフ、ドライアド、シルフといった精霊についても言及している。


4. アルス・ノウァ7_e33

『アルス・アルマデル』と同じく『レメゲトン』の1部であるが、魔術や魔法の薬の類は記載されていない。主に扱うのは、知識の習得、記憶力、難解な書物を理解する方法などだ。

 その実践者は日々行われる幻視、瞑想、祈りの言葉によって、幾何学、計算、哲学をはじめとする人文科学を身につけることができる。また祈りでは能弁さ、鋭敏な感覚、知恵、完璧な記憶力を授けてくれるよう神に願ってもいい。

 基本的に啓蒙書であり、魔術の邪な側面は控えめである。しかし、その善性については必ずしも明らかではない。14世紀の有名な修道士モリニーのヨハネスはこの書の内容を実践し、悪魔によるものとされる不気味な幻視を体験したと自著の『聖処女マリアの幻視の書』の中で警告している。


3. 悪魔の偽王国8_e27

 16世紀の医師ヨハン・ヴァイヤー著。ドイツ人の有名なオカルティスト、ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパに大きな影響を受けた。フロイトが史上最も重要な本の1冊と評した、1577年出版の魔女迫害に反対した『悪魔による眩惑について』の補遺である。

 本書では69体の悪魔が紹介されており、その能力や召喚方法などを説明する。例えば、ナベルスはカラスの姿で現れ、人文科学を教える地獄の侯爵である。フォラスは総裁で、財宝や失くし物を発見することができる。他にも水をワインに変えるハーゲンティ、金や馬を盗み出すシャックス、未来を予見するエリゴスなど、様々な悪魔が登場する。

 こうした本を書いたヴァイヤーであるが、彼自身は敬虔なキリスト教徒であり、悪魔の召喚には細心の注意が必要であるとしている。儀式の肝心な部分は省略し、本の内容を再現しようとする者に警告を発している。


2. ホノリウスの誓いの書9_e27

中世の魔法書で、著者はテーベのホノリウスと言われている。冒頭はカトリック教会への痛烈な批判で始まっている。教会は人類の破滅を目論む悪魔によって堕落させられているというのだ。

 本書は魔術の実践者に非常に厳しい要求を突きつける。3部のみ作られ、見込みある継承者が見つけられない所有者はそれを墓場まで持って行かなくてはならない。また妻を娶ることも禁じられる。
 
 他の魔法書と同じく、記載されている儀式は主に天使や悪魔、あるいは精霊を召喚し、知識や力を得るというものだ。長い呪文を詠唱することで、実践者は素晴らしい能力の恩恵に浴すことができる。その力とは、洪水を起こし王国を破壊する凄まじいものから、煉獄を覗き、自分の死期を知るといった不気味なものまで様々だ。最も不吉な呪文は、病気にさせる呪文、不和を起こす呪文、命を奪う呪文だろう。


1. 術士アブラメリンの聖なる魔術の書10_e31

 15世紀に記された史上最も有名な魔術書。著者はユダヤ人、ヴォルムスのアブラハムで、エジプト旅行中に謎めいた魔術師アブラメリンに出会ったとされている。10フローリン支払い、敬虔さを誓った彼は、アブラメリンからこの書を贈られ、さらに息子のラメクに譲られた。

 実践者は18ヶ月間の徹底した祈りと清めを行わなければならない。25~50歳の健康な男性のみが推奨され、女性は詮索好きでおしゃべりなことから不適切とされた。ただし、処女の場合は例外がある。極限まで清められると、聖守護天使と対話し、その加護を得る。その力とは、降霊術、予知、天候の制御、秘密の知識、未来の幻視、ドアの解錠などだ。

 本書では魔法の力を備えた文字が配置された魔法陣が多用される。例えば、”MILON”という文字を羊皮紙に書き、頭上に掲げると、過去と未来の秘密が解き明かされる。また”SINAH”なら戦争が起きるといった具合だ。”CASED”など非常に危険なものもあり、著者はその実践に警告を発している。

 アレイスター・クロウリーや黄金の夜明け団といった有名なオカルティストにも大きな影響を与えた。クロウリーはこの本をもとに自らの魔術体系を作り上げた。

via:listverse

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